『全裸監督2』をみていて疑問に思った日本が世界に誇るものとは

『全裸監督シーズン2』Netflix 武正晴監督

なんやかんやほぼ一気見しました。

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前回シーズンに比べたら、AVで駆け上がっていくものではなく、村西の転落ドラマであり、全てが終わりに向かうストーリーです。

なので、それがわかっている分、内心もやもやしならが鑑賞。

現在これが日本のネットフリックスではかなりプッシュされているようですが、正直あまり世界発信はされないでほしいです。エロやグロ、いわゆる過激なものでしか世界に勝負できないのは残念です。ネトフリジャパン。『今際の国ーーー』しかり。(これはこれで色々問題。また別で)

 

なぜポルノなのか。地上波ではできないことをNetflixでしているのでしょうが、できないからするは日本ぐらいじゃないでしょうかね。アメリカとかみていると、映画は映画、ドラマはドラマという垣根がわかりやすく、役者も二分していますよね。

 

今回、このドラマを問題視するツイッターをみかけましたので、ブログにしたいなと思いました。

ツイートには、世の中は男女平等や、性差別をなくしていこうという風潮がある中、日本のネットフリックスが『全裸監督』を世界にもうプッシュしていることに違和感がある。

そのようなことが書かれてました。

 

そこからなぜこの作品に違和感を感じてしまうのは、メインキャラクターである黒木香の裁判に関連しております。

黒木香が過去にプライバシーの侵害ということで裁判を起こしていたことです。

これが何の本、もしくは週刊誌の裁判なのか明確に書かれた記事が存在しないのですが、黒木香の主張は、未来永劫著作権があるということで、勝訴しております。

 

ポルノ問わず、自伝の実写化というのは、さまざまな面において配慮する必要があります、そうでないと訴えられます。

 

気にかかる点は過去に裁判沙汰になっている人を再現していること。ドラマ化していることが疑問であります。

果たして本人には許可を取ったのか、もしくは裁判を起こされても製作側は勝訴できる自信があるのか。憶測だけなら、色々と考えられます。

 

このような特殊かつ、地雷を抱えているかもしれないジャンルで、ネットフリックスジャパンは世界に発信しようとしているのか。

 

昨今、性差別やリベンジポルノなど、性や女性問題について色々浮上しております。

Netflix『モキシー 私たちのムーブメント』という映画もあり、これは性差別に立ち向かう女子高生を描いた物語です。※名作です。

この劇中であるシーンに、「女性問題であろうが、男性も声をあげて参加すべき」というような台詞がありました。

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非常に共感できることです。女性の問題は女性のみが解決することは不可能です。それは、女性問題の根本には男性優位における思考が根付いてたりすることがあります。

そのような場合、男性が性差別に対しての運動を無視していたら、何が問題なのかを理解していない証拠です。

 

ジェンダーギャップ指数も低い日本が、このようなドラマを世界に発信していることは、おのずと恥を晒しているようにも感じられます。

逆になぜ『モキシー』のような映画が日本では作られないのか疑問です。製作費的な面においても予算は『全裸監督』『今際の国のアリス』ほどかからないです。

 

映画やドラマは、社会的メッセージを放つもので、単に面白いというだけを追求していくことが危険です。

ポルノが面白いと思ってるのは、一部の人間で、中には嫌悪感を示す人もいます。

『全裸監督』においても、AVへの偏見などが変わるようなメッセージ性は特になく、単にヤクザとの抗争に巻き込まれるというアクションドラマでもありました。

 

これからNetflixがどんどん当たり外れのある映画やドラマを生産してくるようですが、日本はそこまで数が多くなく、かつ今のところ良質な作品は一個もないです。

これからに期待ですが、その期待もかなり薄いです。

 

そんなこんなで終わりになります。

なぜや疑問が多い記事になったので、特に有益な情報はないかもしれないですが、疑問を持っていただければ幸いです。